大正製薬が「耳トレ」アプリを提供 ヘルスケア、トータル支援へ

 大正製薬が耳のトレーニングが行えるアプリを開発した。好きな音楽や動画を見ながら「ながらトレーニング」できる。「耳の健康」に着目したアプリの浸透はまだ限定的だが、さまざまなヘルスケア関連の製品・サービス提供を通じ、トータルヘルスケアカンパニーを目指す。

 開発したアプリ「AudioCardio(オーディオカーディオ)」(=画像)は昨年1月、開発元のAudioCardio社(本社・米国)と日本国内におけるライセンスの独占契約を結び開発を進めた。今年1月から配信を始めている。

 アプリでは、まず5分程度で「聞こえのチェック」を行い、各ユーザーに適した周波数、音量を評価する。チェック結果をもとに周波数を設定。1000〜1万2000Hzの音域を8つの周波数に分け、聞き取れる音の大きさをスコア化する。スコアの推移などトレーニングの履歴も確認できる。

 提供するプランは、ベーシックプラン(月額1150円)とPROプラン(同1700円)。PROプランでは、高周波、中周波など6種類から周波数を選び、イヤホンやヘッドホンを使って〝ぎりぎり聞こえない音〟を聞くことで、自然に耳を鍛えることができる。1日60分間の利用を提案するが、好きな音楽やラジオ、動画を楽しみながらバックグラウンド再生されるトレーニング音を聞けるため、日常生活にも取り入れやすいという。高音域のモスキート音や低音域のベース音など、ユーザーが自覚する音量も鍛えることができる。

 大正製薬は、アプリのダウンロード数の目標について開示していないが、ウェブを中心に動画広告や音声広告、バナー広告の展開で認知を図る。「聞こえ」をスコア化できるため、家族や友人との共有を通じて浸透が図れるとみる。

 アプリを通じて得たデータの活用や関連製品の展開などは現時点で明らかにしていない。ただ、今後も医薬品や健康食品など製品提供にとどまらず、デジタル技術を活用したソリューションを含め展開を検討していく。

 「耳の健康」に着目したアプリは、、WHO(世界保健機構)が「hearWHO」という無料アプリを提供するなどしている。雑音のある条件下で、英語で話される3つの数字を聞き取り耳の状態をスコア化する。ただ、同様のアプリを含め浸透はこれからとみられる。大正製薬は、自社アプリの提供を通じて耳の健康に関わる意識の向上、習慣化を進める。

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