リカスタマーが海外企業と業務提携締結、越境ECの購入後体験強化

 購入後の体験プラットフォーム「リカスタマー」を運営するRecustomerは3月2日、アジア市場への進出本格化に向け、東南アジアで唯一のショッピファイプラチナパートナー企業であるJumpstart Commerce(ジャンプスタートコマース、シンガポール)と戦略的業務提携を結んだ。

 同提携により、リカスタマーは東南アジア市場におけるショッピファイの実装・運用支援を行い、日本ブランドのアジア進出サポートや、海外ブランドへの「リカスタマー」導入を推進する。

 「リカスタマー」は、通販サイトで商品購入後の返品・交換、キャンセル、配送追跡などを自動化することで、顧客体験の向上とカスタマーサポート部門の業務効率化を図るツールだ。国内ではサービス開始から約3年で500を超えるブランドの通販サイトに導入されている。

 今回の業務提携は成長戦略のひとつとして掲げる海外展開に向けたもので、ターゲット市場に位置付ける東南アジアは人口増加や中間層の拡大、デジタル接点の高度化を背景にEC市場が急成長しており、日本のブランドにとって大きな成長機会が広がっている。

 一方で、言語や商習慣、物流、返品対応など日本国内と異なる環境下では競争力を十分に持てないケースが少なくない。また、ECではサイズ交換や返品が多く、購入後体験そのものがブランド価値を左右するという。

 「リカスタマー」はすでに多言語対応も完了しているほか、ファッションブランドなどのアジア進出強化の流れもあり、越境ECにおける購入後体験の設計に乗り出すことになった。

 都内で会見を開いた同社の柴田泰弘CEOは、「当社と同じようなサービスを提供するスタートアップは東南アジアにはなく、欧米企業もまだ進出していないので先行者優位を獲得できる。2026年は『リカスタマー』の導入100社を目指す」とした。

 同席したジャンプスタートコマースのザビエル・リーCEOは「ECの返品はもはやバックエンド業務ではなく、顧客体験の中核を担う重要なプロセス。テクノロジーを活用した返品プラットフォームはロイヤルティ向上につながる」と話した。

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