アマゾンジャパンは年内をメドに埼玉県内に新たな物流拠点を3カ所、開設させる。昨年11月から始めた送料無料化で物量が大幅に増加していると見られ、これに対応するほか、アマゾンの出店事業者を対象とした物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」の対応拠点としても機能させ、FBAの強化と利用企業数の拡大を図る。なお、3つの新物流拠点に関する具体的な開業時期や規模、投資コストは明らかにしていない。
開設するのは「アマゾン芳野台FC(フルフィルメントセンター)」「アマゾン狭山FC」「アマゾン川島FC」で開業すれば同社が全国に保有する物流センターは9カ所となる。3拠点ともグループの物流企業、アマゾンジャパン・ロジスティクスが運営する。配送カバーエリアは全国だが、主に東日本をカバーすることになるようだ。
埼玉に3つの物流センターを開業させる理由については「詳細は言えないが、様々な条件を考えて最適だと判断したため」(同社)としている。
新拠点では通常物流のほか、アマゾン出店者を対象に商品をあらかじめ預かり、受注データを元にピッキングから梱包、発送を代行するFBAの拠点としても活用する予定。ただ、どの拠点がFBAに対応するのかなど詳細は明らかにしていない。
なお、今年中をメドに開業を目指していた「アマゾン岩沼フルフィルメントセンター」(宮城・岩沼市)については東日本大震災の影響などを聞いたところ、「現時点では何もコメントできない」(同社)としており、当初の計画通りに開業できるどうかは不透明な模様だ。