佐川急便は9月21日から、私設私書箱サービス「飛脚マイボックス」の取り扱いを開始した。都内・銀座のサービスセンター内に私設私書箱を設置し、荷物の受け渡し場所として利用してもらうもの。自宅を事務所として活用する個人のネット販売事業主のニーズがあるものと見ている。
今回、「飛脚マイボックス」の取り扱いを始めたのは「佐川急便銀座6丁目サービスセンター」(東京都中央区銀座)で、150小間分のボックスを設置。DMや通常の荷物の受け渡しのほか、冷蔵・冷凍の荷物の取り扱い、到着した荷物の他の場所への発送にも対応。代引きサービスも利用できる。
同サービスは、法人および個人の顧客を対象にしたもので、サービス利用の初期費用は、開設費用1050円および保証金3000円。月額利用料金は、Sサイズ(幅148ミリメートル×高さ122ミリメートル×奥行356ミリメートル)2415円、Mサイズ(同268ミリメートル×同122ミリメートル×同356ミリメートル)4725円、Lサイズ(同268ミリメートル×同184ミリメートル×同356ミリメートル)7035円で、契約は3カ月以上になる。
佐川急便では、ネット販売市場の拡大とともに、自宅を事務所として兼用し、自宅の住所をあまり知られたくないという小規模ネット販売事業者が増えていると判断。サービスセンターが所在する銀座の住所が使える同サービスで、こうしたネット販売事業者の取り込みを進める考え。また、一人暮らしで外出がちな女性もターゲットに据える。
同サービスについては、「銀座6丁目サービスセンター」での利用状況を見た上で、地名のネームバリューがある場所に所在するサービスセンターを候補に展開の拡大を検討していく考え。