デジタル広告事業などを手がけるフィードフォースは2月28日、ソーシャルメディアのアカウントを通じてウェブサイトのログインができる「ソーシャルログイン」と呼ばれる機能についての利用状況を発表した。
同社が提供するソーシャルログイン・ID連携サービス「ソーシャルPLUS(プラス)」を導入するサイトのうち、フェイスブック、ツイッター、LINE、ヤフー、グーグル+の5種類の中でいずれかのアカウントのソーシャルログインを実装しているサイトを対象に、2017年2月~18年1月までの1年間について調査した。
その結果、最も利用されたアカウントはヤフーで32・5%となった。2位はLINEで27・1%。次いでフェイスブック20・3%、ツイッター11・9%、グーグル+が8・2%という順になっている(=グラフ参照)。
ソーシャルログインの中でLINEは後発で、実装サイト数も比較的少ないが、16年10月の調査では11・2%だったのに対して、今回の調査では2・4倍にシェアを伸ばしている。
ソーシャルログインを利用するデバイスの割合はモバイルが82・6%で、パソコン(PC)が17・4%となった。PCではヤフーを利用する割合が52・1%と半分以上を占めた。一方、モバイルではLINEが32・2%と最も多く利用されている。
また、直近2カ月(17年12月~18年1月)で見ると、5種類のアカウントをすべて実装しているサイトのみを対象にした場合、LINEが52・3%で半分以上となり、2番目に多いヤフーの24・3%を大きく引き離している。
フィードフォースによると、LINEは国内の月間アクティブユーザー数が7300万人を超えており、ユーザーがソーシャルログインを利用する際もLINEでログインする機会が増えていると分析している。
なお、「ソーシャルプラス」の導入サイト数は非公表だが、過去1年間でのソーシャルログイン利用回数は1100万回、利用ユーザー数は370万人にのぼったという。