アマゾンジャパンは5月21日、同社の仮想モール事業「アマゾンマーケットプレイス」に商品を出品する優れた販売事業者を表彰する制度「Amazonマケプレアワード2017」の受賞事業者を発表した。最も優れた出品事業者に贈る「最優秀セラー賞」の「グランプリ」には2年連続でアンカー・ジャパンが受賞した。
「Amazonマケプレアワード」は「アマゾンマーケットプレイス」の出品事業者向けの表彰制度で売り上げや品ぞろえ、顧客満足度、顧客レビューなどいくつかの指標をもとに優秀な販売事業者を選出する。出品事業者のモチベーションを高めるなどの目的で2015年に創設した表彰制度。一昨年は実施していないため、今回で3回目の実施となる。
11の商材カテゴリーごとに優秀な事業者を選ぶ「カテゴリー賞」、顧客満足度に関する指標をもとに選ぶ「顧客満足賞」、アマゾンによる物流代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」や出品者による直送品についてもアマゾン基準の配送サービスを持つ事業者に限定して「プライムマーク」を付けられる「マケプレプライム」を活用して成功した事業者を選ぶ「配送サービス賞」、2017年に初めてアマゾンに出店して活躍した事業者に贈る「ルーキー賞」、全カテゴリー・全部門を統合して最も成功した事業者に贈る「最優秀セラー賞」、今回から新設した北海道や東北、関東・中部、関西・中国・四国、九州の各エリアに拠点がある事業者から優れた出品者を選ぶ「地域賞」をそれぞれ選出。合計41社、50店舗(重複受賞者あり)を表彰した。なお、前回はあった日本から米国や欧州のアマゾンの「マーケットプレイス」に出品して活躍した事業者に贈る「海外販売賞」は廃止となっている。
最も優秀な出店事業者に贈る「最優秀セラー賞」は電化製品の製造販売するニアバイダイレクトジャパン(NBD)の「Sunvalley Brands Japan」が初受賞したほか、スマートフォン周辺機器などを販売するアンカー・ジャパンの「AnkerDirect」およびペット用品を販売するペットゴーの「ペットビジョン」の3店舗が選出された。同賞の中でも最も優れた店舗に贈られるグランプリは2年連続で「AnkerDirect」が受賞。なお、「ペットビジョン」は昨年の3位から順位を上げて2位に、3位は「Sunvalley Brands Japan」だった。
新設の地域賞は九州部門では自社開発商品の出品により、品ぞろえの強化を図ったことに加え、アマゾンでの販売実績を高めたことが評価された「タンスのゲン」が受賞したほか、関東・中部部門では「NTTコムストア by gooSimseller」、関西・中国・四国部門では「タメラのキタムラネットショップ」などが選出された。このほか、顧客満足賞は「BOS‐SHOP」など3社、ルーキー賞は「まさき」ら3社が選ばれた。配送サービス賞はFBA部門が最優秀セラー賞も獲得した「AnkerDirect」が、マケプレプライム部門はセット商品販売における「マケプレプライム」の活用で購入転換率の向上や顧客からの多くのフィードバック獲得へと繋がったことを評価し「jnhショップ」が選ばれている。