【News】アマゾンジャパン、ファッション強化で”独自コーデ”の提案開始

アマゾンジャパンがファッションアパレルの拡販強化に乗り出した。5月24日、運営する通販サイト内で衣料品や時計、鞄などを取り扱う「ファッション・バッグ・時計ストア」を刷新。商品の検索性を高めるため、商品区分を見直したほか、トレンドに合わせ、モデルを使ってアマゾン側が独自にトータルコーディネートし、アパレルやアクセサリーを紹介するなど、商品提案力を高めた。また、「ナラカミーチェ」など200以上のブランドの取り扱いを新規で開始した。こうした試みでファッション分野の売上高拡大を図る狙い。


アマゾンジャパンではファッションアイテムの検索性を高めるため、それらを販売するamazon.co.jp内の「ファッション・バッグ・時計ストア」の中に区分けを見直した。具体的には従来まで「服&ファッション小物」だった区分を「レディースファッション」「メンズファッション」という性別ごとの区分と「キッズ&ベビーファッション」とに分けた。また、「シューズ&バッグ」は「スポーツウェア&シューズ」「かばん・ラゲッジ」とした。従来、大括りだった区分の変更でユーザーが目的の商材にたどり着けやすいように工夫した。

商品区分の変更に加えて、それぞれの販売ページのコンテンツを強化。特に「レディースファッション」「メンズファッション」では、同社が独自に撮影、編集、レイアウトしたという「ルックブック」と呼ばれるデジタルカタログの掲載を始めた。

これまでは商品は基本的に物撮りの単品で紹介してきたが、刷新後はアマゾン側でトレンドに合わせて独自に特集を組み、ファッション誌のようにモデルを起用して、トータルコーディネートで商品を提案した。

例えば、6月上旬現在、「レディースファッション」のトップページでは「ルックブック」で“花柄"のアイテムを使った5つのコーディネートを提案している。この中で花柄のキャミソールを紹介しているもの(画像)では、同商品に合わせて、デニムショーツやネックレスを着用したモデルのコーディネートを掲載。それぞれの商品はクリックすると販売ページにつながるようになっている。

「これまでは単品で商品を紹介することが多かったが、トータルコーディネートを紹介することで掲載商品のイメージがわきやすいし、モデルの着用写真の掲載で服のカッティングやサイズ感が分かりやすくなる」(同社)という。

「ルックブック」はモデルが商品を着用している画像のほか、撮影の現場などの収録した数十秒の動画も合わせて掲載し、より商品の提案力を高めているようだ。

「ルックブック」は現状、レディースとメンズのアパレルでいくつかのテーマで掲載しているが、今後、靴や鞄などでも「ルックブック」を作成し、掲載していきたい考えのようだ。

「ルックブック」による商品提案のほか、季節やトレンドに応じた編集記事の掲載や販促キャンペーン、ブランドや商品に関する新着情報をそれぞれのカテゴリートップのファーストビューに掲載し、それぞれの商品詳細ページに誘導する仕掛けなども行っている。
刷新に加えて、これまでの取り扱ってきた約3000のブランドに加えて、新たに23区、組曲、ラブモスキーノ、ナラカミーチェを含む約200ブランドの取扱いを開始した。

これにより、成長分野であるファッション分野の売上高を拡大させていきたい考えだ。

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