【EC動向】「109」運営の東急モールズデベロップメント、新通販サイトを開設

ファッションビル「SHIBUYA109」を運営する東急モールズデベロップメントは10月9日、実店舗では取り扱いのない新鋭ブランドやファッション雑貨などを集めた新しい通販サイト「109NET plus(イチマルキューネットプラス)をオープンした。

新サイトは店頭のブランドをネット販売する既存サイト(SHIBUYA109ネットショップ、109メンズネットショップ)とは分け、109が提案する新しい魅力が詰まったサイトとして展開。IDやポイントは共通化することで行き来しやすくし、ネット販売事業の強化につなげる。

また、実店舗の次代を担うショップの発掘の場としても活用。新サイトで人気が出たショップは実店舗で取り扱うことも視野にあるという。
同社は、渋谷の実店舗8階に新進ブランドが出店する「109ステージ」というフロアを設けているが、スペース自体が限られていることもあり、ウェブ上にも同様の売り場を作ることで将来性のあるブランドを広く提案できると判断した。

ただ、「109」の名称を使用するため、実店舗のブランド管理を行うテナント企画室のフィルターも通すことで、ブランドイメージを損なわないよう慎重に出店ショップを選定している。

また、新サイトの運営形態は従来の委託方式とは異なり、「楽天市場」などと同様に、ささげ(撮影・写真・説明)業務などを含め、運営自体は各ショップが担うモール型で展開する。

コアターゲットは既存サイトと同じ10代後半から20代前半の男女で、開設時はレディース・メンズアパレルに加え、カラーコンタクト専門店の「オズコンタクト」や、スマホ用プロテクターの「キズモビーズ」、韓国ファッションを中心としたセレクトショップの「バイニュー」、ウィッグ専門店の「プリシラ」など幅広いジャンルの25ショップが出店した。

ネット販売を初めて手がける企業もあるため、109としても掲載写真の質なども含め、ネットで商品を売るためのコツを教えて各ショップを育成する。

また、新サイトの運営が軌道に乗った時点で新規出店を募り、2年後をメドに約100ショップまで拡充したい意向だ。
現在、既存サイトのアクティブ会員は30万人程度で、2012年3月期の通販売り上げは前年比15%増の15億円。2年後には既存サイトと新サイト合計で20億円を計画する。

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