【EC事件】警視庁など9都道府県警、「楽天市場」出店者など9人を逮捕 薬事法違反で一斉摘発 

※連絡先の部分を一部加工しております

警視庁や大阪府警など9都道府県警は10月、未承認医薬品の一斉摘発を行い、9人を薬事法違反の疑いで逮捕した。ICPO(国際刑事警察機構)の主導で行ったもので、日本は2回目の参加。摘発を受けた事業者の中には、楽天市場で販売していた事業者もいた。

一斉摘発には北海道警察、千葉県警、警視庁、神奈川県警、新潟県警、長野県警、愛知県警、大阪府警、京都県警が参加。9都道府県で33カ所を捜索し、4671点の未承認医薬品を押収した。押収数が多かったのは大阪府警。10カ所を捜索し、同4288点を押収した。

大阪府警の逮捕は3案件。「クリエイティブシンキング」(本社・東京都八王子市)の社長である竹内良介容疑者(35)を逮捕した。7月4日頃から14日、八王子市内の男性ほか2人に、米国アラガン社製の点眼液「ルミガン」3本を1万650円で、医薬品販売の許可を得ずに販売していた疑い。

「ルミガン」は緑内障や高眼圧治療剤として使われるが、副作用としてまつげが長くなったり、濃くなるという。竹内容疑者は、「くまのねどこ」という店名で楽天市場に出店。副作用を逆手にとり、“まつげの育毛剤"として販売していた。なお、現状、「楽天市場」の出店店舗は「改装中」となっており、閉鎖されている(=画像)。

生藤悟容疑者(38=大阪市住吉区)は、エイズの治療薬を予防薬として販売。8月13日、路上で5錠を1万円で販売していた疑い。「生力堂」(登記なし)の屋号でネットの掲示板や路上のガードレールに自作広告を貼り付けていた。このほか、ED治療薬を販売していた男(59)も逮捕しているが、共犯を含め捜査を継続中。男はED治療薬約4000点を貯蔵・販売していた疑い。

また、警視庁は10月2日、健康食品を販売する「ライトゲイト」(本社・東京都渋谷区)の社長である鈴木香織容疑者(39)を逮捕した。6月26日から8月31日にかけて、ED治療薬「WalMAX」を含む13点を販売目的で貯蔵していた疑い。これらを含め、千葉県警と新潟県警を除く警察で計9人を逮捕、3人を書類送検した。

一斉摘発はICPOの呼びかけで行われ、米国や中国など計100カ国が参加。各国で計79人が逮捕された。

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