【EC動向】タワーレコード、セブンイレブンで商品の引渡し・決済を開始

タワーレコードは10月29日から、通販サイトで販売した商品を全国の「セブン―イレブン」の店頭で引き渡しと決済ができるサービスを開始する。配送料や受取手数料などは徴収しない。通販サイトの利便性を高め、利用者を増やしていく狙いとみられる。

新サービスは、利用者が通販サイト「タワーレコード オンライン」で購入する際、無料で全国の「セブン―イレブン」1万4500店で商品の受け取りができる仕組み。商品の代金は通販サイト利用時ではなく「セブン」店頭で徴収し、現金とセブングループの電子マネー「nanaco」に対応。来年1月からはクレジットカードの利用も可能とする。

タワレコでは「ファミリーマート」「サークルKサンクス」「ミニストップ」のコンビニエンスストア3社の店頭で有料の商品引き渡しを行っていたが、10月28日で注文受付を終了し、翌日から「セブン―イレブン」に一本化。送料や受取手数料、代引手数料などは徴収しない。対象商品は通販サイトの全商品で、ポスターやステッカーといった特典商品などの引き渡しもできるようになる。

引き渡し用の商品は、タワレコの東京・平和島の倉庫から「セブン―イレブン」の物流網を使って、他の商品と一緒に各店舗に送る。これにより配送にかかるコストを圧縮する。

「セブン―イレブン」を運営するセブン―イレブン・ジャパンの親会社セブン&アイホールディングスは、タワレコの株式を44・6%保有する大株主(筆頭株主はNTTドコモで、持株比率は50・3%)。タワレコとセブンでは店頭引き渡しサービスについて交渉を重ね、物流やシステム面などの準備が整ったため今回のサービス開始に至った模様。両社ではサービス開始から1年間で50万件の利用を目指す。

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