ドラッグストアを展開する薬王堂は3月15日、スマホアプリで商品を注文し店頭での受取や店舗駐車場での車上受け取り(ドライブスルー受取)のサービスを開始した。チェーンストアEC垂直立ち上げプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を展開する10X(テンエックス=本社・東京都中央区、矢本真丈社長)と着手したもので、将来的にはラストワンマイル配送も視野に入れている。薬王堂初のEC(ネット注文)の取り組みとなり、まず本社周辺の4店舗で実施し、年内に全店舗(321店)へ拡大する。
店頭やドライブスルーでの受取ができるサービスは専用アプリ「P!ck and(ピックアンド)」で展開。顧客からアプリで注文を受け付けると、店舗スタッフが商品を準備して、来店した顧客に店頭や駐車場で受け渡す。受け取りサービスには1注文当たり220円(税込み)のサービ利用料を徴収する。
今回の店頭受取とドライブスルー受取の仕組みは、10Xの「ステイラー」に新たに追加した店舗スタッフ向けアプリの導入で可能にした。同アプリはスタッフが使い慣れたスマホで注文が入った商品のピッキングとパッキング、顧客の来店管理・商品の受け渡し、在庫・商品情報の即時管理が行える。
ラストワンマイル配送は2022年度にも取り組む考え。外部の配送事業者への委託など今後検討していく。