デファクトスタンダード 廃棄衣料も活用の実店舗

 ブランド品などのネット買取販売を手がけるデファクトスタンダードは7月1日、リサイクルボードを内装資材として使用したブランド買い取りの実店舗「吉祥寺駅前店」を都内に開設した。

 同社では8店舗目となる買い取り実店舗。吉祥寺駅周辺エリアは同社の宅配買取における顧客の利用率も平均より高く、さらに新店舗は駅から徒歩1分の好立地にあるという。

 今回、同店舗の開設に当たっては、衣料品を原料としてファッションロスを解決するリサイクルボードの「PANECO」を作成するWORKSTUDIOと連携。PANECOは強度があり、家具や小物、内装資材など様々な用途に活用が可能なもので、これまでにも什器の素材などで使用された事例はあったが、今回は初めて店舗の内装資材として活用されるという。

 同社では1日当たり約1万点の査定を行っているが、その中でも再販が難しかったり、対象ではないといった理由から買い取りができない商品もあり、結果的に廃棄となってしまうアイテムが査定数に対して6~7%存在。月間では少なくとも約1万件以上の商品、約4トンが廃棄となっている。

 そのため、同社がWORKSTUDIOに廃棄衣料を無償で提供して、それを原材料としてPANECOを生産する仕組みを設けた。この取り組みにより、月間約4万トンの廃棄衣料の内、約6割を削減できるという。

 なお、同社では昨年4月より「廃棄0プロジェクト」を開始。廃棄せざるを得ない商品も素材としての価値を見出し、2030年までにサービスから出る廃棄0を目指している。

 これまでに、顧客へのリメイク素材として廃棄衣料を無償提供したほか、リメイク作家による店舗ノベルティの作成、教育機関への教材としての無償提供などを行っている。

 また、今回のPANECOの生産過程で廃棄衣料の仕分け作業などを障がい者施設に委託しており、今回の取り組みを通じて安定的な雇用創出にもつなげていく考え。

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