ソウゾウ カニなど鳥取産品を販売

 メルカリ子会社で新規事業の企画開発を手掛けるソウゾウは9月15日、簡単にネットショップを開設できるプラットフォーム「メルカリShops」において、鳥取県と連携すると発表した。マツバガニやベニズワイガニといった、県の特産品を扱う24店舗が出店。鳥取の名産である「カニ」と「メルカリ」をかけて、「メル”カニ”Shops」と名付けた。

 鳥取県によると、昨年の観光入込客数は、コロナ禍前の2019年比で44・7%減だったという。一方で、同県はカニの水揚げ量を誇るなど、食に関する観光資源が豊富にあることから、ソウゾウと組んでECの強化に乗り出した。

 ソウゾウでは、これまで複数の地方自治体と協定を結び、地域振興を目指す地域活性化プログラムの実施や、メルカリShopsへの出店を促進してきたが、「県公認」という形でメルカリShopsに事業者が出店するのは初という。

 同日開催された記者会見に登壇した、同県の平井伸治知事は「毎年、鳥取県はカニが水揚げされる時期に『蟹取県』に改名し『ウェルカニキャンペーン』を開催している。ただ、コロナ禍で観光に来てもらいにくい状況が何年も続いており、こういう時はカニにおすがりするしかない。困った時の『カニ頼み』だ。カニはもちろん、牛肉やおいしい水、酒などさまざまな店が出店する」などとユーモアを交えて語った。

 マツバガニやベニズワイガニ、カニ加工品などのカニ商品、県産豚ウインナー、鳥取和牛などの肉製品、ラッキョウ漬けや梨の加工品、地酒などを扱う24店舗が出店する。販売期間は来年2月28日まで。ソウゾウの石川佑樹CEOは「今までECに出てこなかったような特産品を全国に届けるお手伝いをしたい。鳥取県の皆さんとメルカリShopsを盛り上げることで、特産物の認知拡大と、EC化支援による地域経済の活性化を目指す」などと述べた。

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