大丸松坂屋百貨店は3月8日、大丸東京店で展開するD2Cブランド向けのショールーミングスペース「明日見世(asumise)」に、人気アイテムを搭載した「asumise自動販売機」(=画像)を設置し、その場で購入して持ち帰れるようにした。
同社では、2021年10月に「明日見世」をオープンして以降、利用者から「その場で購入できるとうれしい」とか、「前に販売していた商品をもう一度見たい」といった意見があることから、快適な睡眠環境を提供する「ブレインスリープの枕」や、女子高生が考案した「エビングハウスの付箋」など、これまでに同ショールーミングスペースに展示し、とくに反響があった商品を中心に6ブランド全15商品の雑貨類を自販機で販売することになった。
「明日見世」の自販機はタッチパネルで商品を選択すると、商品を紹介する画面に遷移し、商品画像を表示することで訴求力を高める。購入は各種クレジットカードおよび電子マネーで、キャッシュレス決済となる。電子マネーに対応することで、若い年代の獲得につなげる。
自販機で販売する商品はショールームスペース内に専用の展示場所を設けることで、実物を確認してから購入できるようにした。
自販機で販売する商品は400円~3万3000円まで幅広く、半年間は設置して、売れ行きを見ながら商品を選定していく考え。基本的には過去に「明日見世」で提案したアイテムを販売することで、リピート購入する際に再来店してもらう狙いもあるようだ。
また、ショールーミングストアでは3月8日~5月30日まで、新生活の時期に合わせて「あたらしい暮らし、あたらしい私」をテーマに、ライフスタイルを中心にファッション、ビューティーの3つのカテゴリーの全17ブランドを展開する。
スマホのカメラで手のサイズを計測すると、利用者のサイズに合った一点物の箸を提供してくれる「itten(イッテン)」はリアル店舗初出店で、洗濯機で丸洗いできるバッグなどが人気の「EDITA.(エディータ)は前回の展示で好評だったことを受けて引き続き出店する。