ゴルフダイジェスト・オンライン 年末に九州でテレビCM

 ゴルフダイジェスト・オンラインでは昨年より、個別のサービスを軸としたプロモーションの強化を図っている。年末からは九州地方限定でテレビCMも試験的に放映するなど、サービス認知の拡大を進めている。

 同社では以前より残価設定型の「TRY SHOT(トライショット)」というサブスク型のサービスを展開。1カ月、3カ月、6カ月の3種類の利用プランがあり、その期間内でゴルフクラブなどを提供し、顧客から月々の支払いを受けるというもの。顧客はプラン終了前に、そのまま購入するか返却するかを選択でき、そのまま購入する際は、商品代金からそれまで月額で払っていた利用料金を引いた残価のみを支払うようになっている。

 コロナ禍のゴルフ需要拡大と共に、同サービスでも利用者が増加。背景にはゴルフクラブをはじめ、プレーに必要な用品の価格が全般的に上がっていることもある。コストを抑えてゴルフを楽しみたいニーズがある中で、実店舗のように試し打ちができないECならではの課題を解決し、リスクがなく新しいゴルフクラブを試せるという点が支持を得ているようだ。

 同サービスについては、昨年末頃から、試験的にテレビCMを作って配信することを始めている。もともと、同社のプロモーションに関しては、これまであまりサービスを切り出して露出することをしていなかったものの、同サービスの認知拡大を図るために実施。

 広告タイアップの関係で九州地方限定で行ったもので、また規模としては小さかったというものの、「今後も『GDO』というよりかは『サービス』の軸でプロモーションを行っていき、新しい顧客に反応してもらえることを考えたい」(同社)とした。

 なお、これまでもテレビCM自体は、ゴルフ場予約サービスのキャンペーンやアプリなどに関して、地方では幾度か行っていたが、リテール部門の内容ものとしてはこれが初めてだと考えられている。

 また、ウェブ関係のプロモーションとしても、今まで検索系のリスティング広告やアプリダウンロードの広告などが中心となっていたが、「利用者の検索の仕方も色々と変わってきており、SNSを使ったりしてグーグルで単純に商品を探さなくなっているような人もいるかと思う」(同)と分析。

 かつ、競合も増えていて、ゴルフ用品メーカーなども自社ECやモールに出店するケースが増えていることから、ウェブの検索広告で過度な競争を行っても高い効率が見込めない場合もある。そのため、新しい顧客の獲得手段として、前述のテレビCMといった新しいチャネルも活用しながら、サービスを切り出した形で広告を打っていくことを積極的に行っている。

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