アスクルは展開する事業者向け通販でリユース専用容器を使いながら商品を販売する取り組みを3月から開始した。
リユース容器を用いた商品販売を行うLoop Japan(ループジャパン)と組んで行う「Loop Professional for ASKUL」と呼ぶ事業者向け通販事業で容器をリユースしながら商品を販売していく取り組みの開始に向けた実証実験で、リユース可能な容器に入れたアルコール除菌剤や液体せっけんを販売し、中身を使い終えた容器を販売先の事業者からアスクルの物流子会社、ASKUL LOGISTの配送員が商品配達時にその場で回収。ループジャパンと連携する洗浄施設へ運搬し、使用済み容器の洗浄・消毒を行う。洗浄・消毒済み容器はループジャパンもしくはアスクルがメーカー工場に運搬して中身の再充填を行い、再びアスクルが当該商品を仕入れて、顧客事業者に再び販売する流れ。
対象商品は業務用洗剤などの製造販売などを行うシーバイエスが販売する商品のうち、使用した後に洗浄に耐えうる容器を使った業務用の対物用アルコール除菌液「LJサニッシュ60 10リットル」と希釈タイプの殺菌・消毒用手洗いせっけん「LJハンドソーププラス 10リットル」「LJハンドソーププラスC(無香料・無着色)10リットル」、泡タイプの殺菌・消毒用手洗いせっけん「LJハンドソーププラスF(泡タイプ)10リットル」の4商品。まずはASKUL LOGISTによる配送エリアの中でも東京・神奈川・千葉県などの首都圏の顧客事業所に参加を呼びかけ、その後は対象エリアを拡大していくという。参加事業者は最低3カ月間の協力を要請しつつ、個別に参加期間を設定する。実証実験期間は3月から年内までを予定している。
実証実験でリユース容器の回収・洗浄・充填などオペレーションの課題やコストの検証、リユース商品開発のための顧客事業所のニーズ収集などを行い、本格的な開始に向けた準備を検討していく予定としている。