健康食品通販のティーライフは3月6日、ジャスダックに新規上場する。会社の知名度向上と、人材確保が目的。調達資金は、新規顧客獲得を目的としたネット広告の出稿費用に充てる。
公募は75万株で、うち売り出しは50万株。価格決定日は2月23日となる。主幹事証券会社は野村證券で、株式の新規発行による手取り概算額は3億5768万円。
同社は1983年設立。製茶業からスタートしたが、2000年頃に通販に本格参入した。ダイエット茶を主力とし、大手通販のチラシ・サンプル同梱などで売り上げを拡大。2006年7月期の売上高は53億8500万円だった。
その後、中国の食品偽装問題が大きく報道されたことなどで売り上げを落とし、直近の決算となる2011年7月期の売上高は前期比6・1%増の45億1900万円。営業利益は同18・1%増の3億8500万円、経常利益は同18・4%増の3億9500万円、当期純利益は同28・2%増の2億2400万円だった。
主な顧客層は30~40代女性。健康食品関連事業が売り上げの大半を占めており、前期売上高は同6・4%増の39億6200万円。「ダイエットプーアール茶」と「メタボメ茶」が主力商品となる。一方、化粧品事業は同4・4%増の5億5400万円となった。
同社は静岡県島田市に本社を置くことから、人材獲得を課題としており、上場により「優秀な人材を確保したい」(ティーライフ)とする。