ヤフーは4月17日から、運営する都内の小売店で来店者の顔を認証して決済するセルフレジの導入を開始した。来店者は店内のセルフPOSレジで購入希望品のバーコードを読み取って「顔認証支払い」を選択後、顔をかざす(=画像)と自身のヤフーサービスの会員登録「Yahoo!JAPAN ID」に事前登録した顔画像と認証し、グループの決済サービス「PayPay」で決済は完了する仕組み。
顔認証決済対応店はヤフーがグループのアスクルや出前館らと組んで都内など一部地域で展開中の受注から最速15分で配達するEC即配サービス「Yahoo!マート」の在庫・発送拠点となっている店舗で店販も行っている「代々木上原店」で実証実験として導入した。
なお、来店者には店内外のポスターや掲示物などで今回の実証実験に関する周知やセルフPOSレジ付近での映り込みの注意喚起、「顔認証撮影時の個人情報の利用について」の説明をするなど映り込み防止策や「顔認証支払い」の撮影中に利用者本人以外の第三者が映り込んだ場合、顔認証が成功しないようにシステム上の防止策を行うなどでセキュリティや個人情報保護に配慮した対策を行っているという。
今後は「Yahoo!マート」の店舗だけでなく、様々な店や施設などで顔画像認証によるPayPay決済の仕組みを提供できるよう今回の実証実験の成果をサービス開発に活かしていくとしている。