アイスタイル 美容×口腔ケアの需要拡大

 アイスタイルは6月6日、「@cosme(アットコスメ)ベストコスメアワード2024下半期トレンド予測」を発表し、流行のキーワードとして「おくち美活動」、「旅備(たび)コスメ」、「バリュパ消費」などを挙げた。

 同トレンド予測は、アットコスメに投稿されたクチコミや店舗の売上分析、ユーザーアンケートなどの関連情報からみえる生活者の意識変化などをもとに同社がキーワード化したもの。

 「おくち美活動」は、コロナ禍のマスク生活を契機に口臭対策や歯列矯正などオーラルケア全般に注目が集まり、用途や種類が多様化。無印良品「歯みがきタブレット」、石澤研究所「歯磨撫子 重曹歯ぬぐいシート」、ビタットジャパンの洗口液「オクチレモン」などがヒットした。

 ユーザー調査でも「オーラルケアにかける金額」について「増やしたい」と回答した人が全体の約6割(58・2%)、「オーラルケアは美容の一部だと思う」と回答した人が半数(50・5%)を占めた。4月に美容ブランドのヤーマンが口腔洗浄器でオーラルケア市場に本格参入するなど、美容効果に着目した新商品が続々と誕生する流れも見られる。

 「旅備(たび)コスメ」は、旅行や災害時の備えとして使用できるアイテムを指す。クチコミでも「旅行」というワードの出現率はコロナ禍前の水準に戻っていない一方、「旅行用」は昨対比約1・3倍でコロナ禍前を上回った。

 アイテムとしては、外出でも気軽に使えて持ち運び便利な「ドライシャンプー」「シートマスク」「オーラルケア」「デリケートゾーンケア」「ミニサイズ」「オールインワンアイテム」など。ユーザー調査でも全体の4割(35・9%)が「災害などのニュースを見ると、化粧品も備えておいた方がよいと思うことがある」と回答。「コスメを備える」という意識が生活者のなかに芽生えつつあると分析している。

 「バリュパ消費」は、「本質的タイパ」を求める消費者傾向を指す。美容における「タイパ」は「時短」ではなく、「良いとこ取りできる」=「バリューがあるモノやコトに投資する動き」という意味で捉えられており、ユーザー調査でも「多少時間やお金、手間がかかっても、価値のあるものを手にしたいと思う」と回答した人が全体の約半数(46・7%)だった。コスパ・タイパの次は価格・時間・リターンのバランスを極めた、価値ある消費に注目が集まるとしている。

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