家具や日用品などのネット販売を手がけるベガコーポレーションでは、前年度より展開している実店舗事業について、出店数やエリアを全国に拡大している。11月には2店舗を出店するほか、来年4月にも1店舗を新たに開設していく計画。
同社では昨年春に本社のある福岡市内に1号店を開設したのを皮切りに、今年は都内初の店舗を始め、横浜や広島にも合計3店舗を出店。11月2日には大阪では2カ所目となる店舗、同30日には静岡市内での初店舗をそれぞれ大型商業施設内に開設する。また、来年に関しても4月には愛知県安城市に「ららぽーと安城店」を開設。全国で合計9カ所目の出店となる。
新店舗の開設にあたってはSNSでの告知活動を実施。また、普段はネット上でしか接点がないような同社のSNSスタッフが、オフラインでファンと交流するようなイベントなども実施。その効果もあって、今回、開設した3店舗に関しては、オープン当初から店外まで行列ができるほどの来店数となった。
また、店舗展開の効果の1つとして、「出店したエリアについては必ずその周辺地域の(ECも含めた)売上高が増加することを確認している。その%が大きいがゆえに今、全国展開が進んでいる」(浮城智和社長)とした。
また、出店エリアが全国に広がる中、出店する施設の特徴によってはファミリー層向け商品、高単価商品などそれぞれで伸びるカテゴリーが見られると説明。しかしながら、今のところ、大きく突出するほどの違いはないため、メインの売れ筋については全店舗で共通していると分析している。
今後についても引き続き、実店舗を起点としたOMO戦略を強化していく考え。