大地を守る会は10月１日、ソフトバンクＢＢと協業した食材宅配サービスを開始した。ソフトバンクＢＢのネット接続サービスを契約した消費者向けのオプションサービスとして提案するもので、自社の会員制宅配事業で徴収していた配送手数料２１０円を無料とする。家電量販店などの店頭に常駐するソフトバンクＢＢスタッフがネット接続サービス契約時に対面でサービスを説明し、新規客の獲得につなげる。
開始したのは「ＢＢマルシェｂｙ大地を守る会」。大地を守る会が商品の供給とサイト運営を行い、年間で３５００品目の野菜や調味料、加工食品などを販売する。定期購入コースを用意し、リピート顧客の獲得につなげる。大地を守る会はこれまで、自社の会員制宅配事業で配送手数料として２１０円を徴収していたが、ソフトバンクＢＢとの協業では送料無料とする。
顧客から利用料として月額４８０円を徴収し、利用料は両社で分配する。商品の販売に伴う収入は大地を守る会が取得する仕組みとなる。
ターゲットはソフトバンクＢＢの「ヤフー！ＢＢＡＤＳＬ」や「ヤフー！ＢＢホワイトプラン」、「ヤフー！ＢＢ光フレッツコース」などのネット接続サービス利用者。家電量販店に常駐するソフトバンクＢＢのスタッフがネット接続サービスの契約時に食材宅配サービスを紹介する。ソフトバンクＢＢ経由で獲得した新規客向けに９８０円のお試しセットを用意。新規顧客向けに実質価格の約半額相当の割安感で訴求し、商品の代金を返金できる安心感で新規客獲得につなげるようだ。
今回の協業はソフトバンクＢＢ側の提案を受けて実施したもの。ソフトバンクＢＢは食材宅配のニーズが拡大傾向にあると分析。送料無料の利便性で顧客満足度向上につなげる。新規客獲得を強化するため、２カ月間の月額利用料を無料とし、12月30日の配送分までのポイント付与率を５倍とした。