ヤフーは2月15日、都内で仮想モールなどの優秀店舗を表彰する「ヤフー!ショッピング・ヤフー!オークション ベストストアアワード 2012」を開催した。ヤフーに出店する約3万6000店から、売り上げなどを総合的に評価して優秀店を選出するもので、ショッピング部門の総合グランプリは、上新電機の「Joshin Web」が4年連続で受賞した。一方、オークション部門はデファクトスタンダードの「ブランディア」が4年連続で受賞している。
グランプリを獲得した上新電機は「PC製品部門」「ゲーム、おもちゃ部門」で1位を受賞したほか、「家電部門」「AV部門」では2位となった。「おかげさまで毎年何かの賞を頂いているが、大変光栄なこと。お客様のご意見をしっかりと受け止め、サイト運営に反映させていきたい」などと代表者が受賞の喜びを語った。
ショッピング部門の2位は、家電製品を販売する「まいど」のディーケイシーが受賞した。2012年3月期の売上高は約100億円だが、13年3月期は110億円近くとなる見通し。薄型テレビの需要急減以降、業績が悪化する家電のネット販売企業が多いが、同社の場合は「(特需が盛り上がった)エコポイントがあった頃から白物家電の仕入れを強化している」(三輪謙二朗統括マネージャー)ことなどが奏功し、増収をなるもようだ。
表彰式の冒頭には宮坂学社長が登壇し、「社長就任後の1年間を通じ、広告事業は上向きになってきた。次の1年はイーコマースを伸ばしたい」などと述べた。