楽天と子会社のFablic(ファブリック)は3月9日、フリーマーケットアプリ「ラクマ」の新テレビCMの全国放映を開始する。楽天ではフリマアプリの流通総額が1400億円(昨年12月時点の年換算流通総額)と急拡大しており、知名度をさらに高めることで業界首位のメルカリを追撃する。
楽天グループではこれまで、楽天が運営する「ラクマ」とファブリックが運営する「フリル」という2種類のフリマアプリを提供していたが、2月26日に統合。旧ラクマユーザーがフリルに移行した上で、フリルの名称をラクマに変更している。
フリルは女性ユーザーが多いため衣料品、化粧品などに強い一方、旧ラクマは「楽天オークション」を引き継いだため男性利用者も比較的多く、エンターテインメント系やホビー商材など高単価な出品物が多かった。統合による利用者の集約でプラットフォーム活性化を狙うほか、楽天会員9500万人の会員基盤を活用。楽天グループの他サービスとの連携も強化していく予定で、特に楽天市場とのクロスユースを強化するという。
同社では新CMの狙いについて「フリマアプリ業界ナンバー1を目指すため、新生ラクマをより多くの人に知ってもらうために作った」(ECカンパニーC2C事業部の長谷川健一朗ヴェイスジェネラルマネージャー)と説明。タレントの川栄李奈さんを起用した「ラクマ ゼロ円ダンス篇」を3月9日~24日まで放映する。
3月5日に開催された新CMの記者発表会には川栄さんが登場し、「ラクマはすごく使いやすいし、販売手数料が0円なので、ぜひ皆さん使ってみてください」とアピールした。