ZOZO(ゾゾ)は12月17日、ヤフーが運営する仮想モール「PayPayモール」に出店した。ファッション通販サイト「ゾゾタウン」に出店する約1300ショップのうちおよそ1100ショップが「PayPayモール」に参加。ショップ側は追加のコスト負担なく、手軽に出店できるという。
ゾゾでは「PayPayモール」への出店にあたり、担当者がすべてのショップに打診をしたという。その結果、「ゾゾタウン」出店店舗のうち約8割が「PayPayモール」にも出店。ゾゾによると、残りの店舗は「様子見」や「検討中」とのことで、今後も参加ショップの拡充を進めていく方針。
「PayPayモール」では撮影や採寸、物流・カスタマーサポートといった作業をゾゾが請け負う。これによりショップ側は負担なく「PayPayモール」に出店できるという。
「PayPayモール」での決済手段はPayPay残高、クレジットカード、代金引換となっており、「ゾゾタウン」で利用できるツケ払いやLINEペイ、コンビニ決済などには対応していない。
「ゾゾタウン」の顧客は若年層がメインとなる一方、「PayPayモール」はヤフーのコマース事業の顧客基盤である30代、40代のシェアが高いとみられる。そのため参加ショップの中には顧客層の違いを踏まえて2つの売り場で商品ラインアップを変える動きもあるようだ。
ゾゾは9月12日にヤフーの連結子会社になることを発表。その際に10月に立ち上がる「PayPayモール」への出店も決定していた。その後「ゾゾタウン」の参加ショップに対して説明を行っていた。
ゾゾは11月20日付でZホールディングス(ZHD)の子会社となった(※ヤフーが10月1日付で持株会社制に移行したことで、持株会社であるZHDの傘下となった)。12月18日には親会社がZHDから汐留Zホールディングスに異動している。