「不要の家具を“無料"で引き取ります」――。ディノスは4月1日から、大型家具などの無料引き取りサービスの利用促進に本腰を入れ始めた。同サービスは大型商品購入者が対象で、商品配送時にそのまま古い品を引き取るもの。家具の引き取りサービスは実店舗を構える家具屋では一般的なサービスだが、全国の消費者を対象とした通販企業が行うのは珍しい。家具の関連サービス強化で家具売り上げの拡大を図る。
大型商品の無料引き取りは東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬の1都6県在住の顧客に限定したサービスで、「大物配送」および「特大物配送」のマークが付いた3万9800円以上の大型商品を購入した顧客が対象。なお、同サービスの申込みは電話のみで通販サイトでは対応していない。
購入商品の配達時に購入商品と同種の品を同数、無料で配送員が引き取る。例えばディノスで「新しいソファ」を購入した顧客からは「古いソファ」を1つ引き取るもの。なお、引取品は「どこで購入したものでもよい」(同社)という。
同社では09年10月から東京でソファとベッドのみに限定してスタート。徐々に対象エリアや対象商品を広げ、今年1月からは1都6県に対応した。既存顧客のみならず新規顧客にも利用を促すべく、これまでの通販カタログ内でのみ行っていたサービス告知を4月からは通販サイト上の家具販売ページなどに「大物商品無料引き取りキャンペーン」として告知(※関東エリアからのアクセスのみ限定で表示)を開始し、同サービスの利用促進に本腰を入れ始めた。
ディノスは今回の不用家具の引き取りサービスに加え、現在、展開中の運び込み、組み立てサービスなど利用促進策で家具の販売増につなげたい考えだ。