紳士服の販売を手がけている青山商事は11月18日、通販サイトの刷新を行い、有人チャットによる接客サービスや商品レビュー機能などを導入した。
同社では新型コロナウイルスによるEC需要の高まりを受けて、ネットでの買い回りを強化。10月21日にもサイト刷新を実施しており、今回はその第2弾となる。今回の刷新では有人チャットによる接客サービスを追加。チャットでは同社が抱える専用スタッフの「スタイリスト」が担当する。単純な問い合わせ対応だけでなく、商品説明やコーディネート提案、商品画像の投稿などを受けながら対応する場面もあるため、一定のスキルや知識を持った専門スタッフを立てることが必要だった。
スタイリストは全員が実店舗での接客経験者で店長経験者もいるなど、ネット上で実店舗と同じレベルの接客サービスを提供することが可能となっている。AIチャットでは難しいような個別の顧客ごとに応じた対応がリアルタイムで行えることも強みとなる。
同社以外の商品も含めた着まわし方や冠婚葬祭時のコーディネート提案など、必ずしも商品購入には直結しない相談も想定されるが、「実店舗でも同じで、買い物だけでなくちょっとした問い合わせに来られる人もいる。ネットでも同様に対応できれば」(同社)とした。チャット対応時間は、月曜日~土曜日の午前10時~午後6時までとなる。
そのほか、商品レビュー機能では、サイトでの商品購入後にマイページのアンケート画面から商品の着用感や素材感などの感想・コメントを書き込み、5段階で評価することが可能。実際の購入者の意見も提示することでネット購入時の不安感の払拭を図る。
また、検索窓(キーワード検索枠)に文字を入力すると、その文字から始まるキーワードを予測して自動的に表示するサジェスト機能も追加し、商品検索の時短をサポートする。
なお、今回の刷新に合わせて通販サイトで1万円以上の購入者を対象にグループ会社WTW(ダブルティ―)のエコバックを先着3000人でプレゼントする企画も行っている。