良品計画は４月１４日、２０２４年８月期を最終年度とする３カ年の中期経営計画を発表し、国内外の出店計画と並び、ＥＣの強化などについても取り組み目標の一つとして掲げた。
通販に関しては「ＥＣの圧倒的強化」に向けて、実店舗・通販サイトの利用でマイルが貯まる「ＭＵＪＩ ｐａｓｓｐｏｒｔ（ムジ・パスポート）」を軸に実店舗とＥＣを繋ぐサービスを構築。
海外においても、同日の決算説明会で「中国大陸ではＥＣとの関係性が重要」（松﨑社長）とし、現地での実店舗の空白マーケットとＥＣを合わせて事業成長させるとの見方を示した。今上期（２０年９月～２１年２月）の中国でのＥＣ売上高は前年同期比３５％前後で推移。売上高に占める構成比は１７・１％となっている。
そのほか、出店目標として中計最終年度の２４年に日本で年間純増１００店舗、中国大陸では年間純増５０店舗を実現する体制を構築。また、ＥＳＧ（環境・社会・ガバナンス）の推進などについても計画に盛り込んでいる。
なお、同社では２０２１年８月期より、国内事業におけるＥＣ単独の売上高や前年同期比増減の開示を行っていない。今上期の直営店とウェブの合計売上高は、前年同期比７・６％増の１２４４億７５００万円で、構成比では８７・１％となった。
今上期の国内事業については、１月に価格を見直した収納用品や調理器具が好調に推移し、環境に配慮した日用消耗品などの新商品の拡充が奏功した。テレビ放映のあったカレーなどの調味加工品についても継続して伸長している。