三越伊勢丹は５月２６日、「三越伊勢丹オンラインストア」にスナップ機能を導入し、同社の販売員がオンライン上でファッションやライフスタイル商材のコーディネートを提案することで、購入率などが改善していると発表した。
コロナ禍で来店できない消費者もいる中、オンラインストアでも店舗での買い物と同様に単品だけでないスタイリング提案を行うことで、サイズ感やコーデなどスムーズな買い物を楽しんでもらえるようにスナップ機能を導入したという。
新機能はバニッシュ・スタンダードのアプリサービス「スタッフスタート」を採用。店頭などで販売員が自身のコーデや着用アイテムを撮影して投稿し、スナップごとに販売員の身長や着用サイズを記載する（画像）。サイト利用者はスナップの着用アイテムが欲しい場合、商品ページに進んでＥＣ購入できる。
三越伊勢丹では、単品アイテムや単一ブランドだけでなく、トップス、ボトムス、靴、バッグといったコーディネートをブランドの垣根を越えて提案しているほか、ファッションアイテムだけでなく、キッチン用品や食器、バストイレタリー、インテリア雑貨なども展開。今後は食品も対象とすることで、”衣食住”のライフスタイルを提案していくという。
また、三越伊勢丹が昨年１１月下旬にサービスを開始した、販売員とチャットやビデオ通話で接客を受けられるアプリ「三越伊勢丹リモートショッピングアプリ」を通じ、スナップ掲載商品や似ているアイテムなどの問い合わせができるという。
三越伊勢丹はスナップ機能を４月２７日に導入。５月１７日時点の登録スタッフは約３００人、投稿人数は約９０人で、スナップを経由したコンバージョン率が約１・８倍に伸長したほか、スナップの１販売当たりの売り上げ単価が約１・４倍になっているという。