新日本製薬は９月１日、企業サイトをリニューアルした。研究開発関連のコンテンツを新たに立ち上げた。関連の情報発信を強化し、研究内容を分かりやすく伝えることで、顧客の信性感向上を図る。２０１９年６月に株式上場しており、事業に対する投資家の理解を深める狙いもある。
研究開発の方針や自社の強み、研究事例などをまとめた。
美容・健康領域における研究開発の強みに「新素材開発」「生体バリア研究」をあげる。
新素材開発では、研究対象をコラーゲン、薬用植物、先端素材に絞り、浸透技術や製剤化技術を生かした独自素材の開発を進める。
とくにコラーゲンは、ビタミンＣと結合し、産生機能を高めた「ＶＣコラーゲン」を開発。昨年７月、製法特許を取得している。また、漢方薬に使われるムラサキの根である紫根にコラーゲン産生を促す線維芽細胞を活性化する機能を確認して化粧品原料化。肌への浸透を高めた「カプセル紫根」を開発。１８年３月に製法特許を取得している。
自社のＲ＆Ｄセンターは、本社と同じ博多市内の吉塚オフィスに置く。自社研究のほか、大学や協力会社とともに共同研究を進める。売上高に占める研究開発費の比率は非開示としている。