Tokel 入浴剤のサブスク本格化

 入浴剤の企画開発をてがけるTokelは10月13日、入浴剤のサブスクリプションサービスを本格化した。診断コンテンツを通じて、3万通り以上の中から顧客の好みに合わせた入浴剤を提案する。今後は、店頭販売や卸販売を開始し、新規顧客層との接点を拡大したい考え。製品をフィードバックする仕組みを生かして、顧客満足度の高い商品を中心に提案していく。

 入浴剤のサブスクリプションサービス「Chapon(チャポン)」は、5種類の天然精油を使ったバスソルトを提案する。贅沢な香りが特徴で、「週に1度の、ちょっとした贅沢」をコンセプトとする。

 診断コンテンツ「お風呂診断」は年齢や性別、お風呂での過ごし方や好みの香り、ユーザーがケアしたい疲れや睡眠などの悩みに関する10の質問を用意した。診断結果を踏まえて3万通りの中から一人ひとりのニーズに合致した入浴剤を提案する。

 同サービスは、コロナ禍で生活様式が変化しており、ストレスケアへの需要があると判断し着手。まずアンケートを行い、入浴やストレスに関する状況、ニーズを中心に2000人を調査した。「ストレスを感じている」との回答が多数を占めていた。一方で、ユーザーの環境や働き方などでストレスが多様化していることが分かったという。

 診断コンテンツを導入し、サービスのパーソナライズ化を図ることで、多様なニーズに対応していく。画一的になりがちな市販品との差別化を図る考え。

 本格化に先駆けて、これまでに2回のテスト販売を実施した。ユーザーからは天然精油100%のしっかりとした香りに対する満足度が高く、「入浴」と「香り」の体験がストレスケアに対する顧客ニーズに応えることができたと評価した。

 一方で、価格が高いことから「ギフトで利用したい」などの声があったため、顧客の続けやすさを重視して定期購入の価格を1480円(通常購入は2980円)に見直した。このほかにも「香りが気に入ったので、長く香ってほしい」などの要望を踏まえて製品の改良を重ねたという。

 ターゲットは30~40代の女性となる。これまでに、診断コンテンツは2万1000回実施している。商品体験後の「好き」「嫌い」のフィードバックを踏まえて、次回以降の内容を最適化し顧客満足度の向上につなげる。

 今後、自社通販サイト以外への販路を拡大する。商品体験後のフィードバック評価を解析し、人気商品の発見をリアルタイムに行う。満足度の高い商品提案を通じて、幅広い顧客層との接点の拡大を目指す。なお、2021年度のグッドデザイン賞を受賞した。

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