楽天SOY 1位は2年連続上新電機

 楽天グループは1月26日、「楽天市場」に出店する、約5万5000店舗を対象にした「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)2021」の授賞式を都内ホテルで開催した。

 同賞は売り上げやユーザーの人気投票などを基に選ばれた店舗を表彰するもの。総合賞のほか、各ジャンルのすぐれた店舗に贈られるジャンル賞と楽天市場の各サービスで活躍した店舗を表彰するサービス賞がある。総合グランプリは、家電販売の「Joshin web 家電とPCの大型専門店」を運営する上新電機が2年連続3度目の受賞となった。2位は「XPRICE楽天市場店」を運営するMOA(前回は3位)、3位はアルペン(同4位)だった。上位店舗には賞金を授与しており、1位店舗には100万円が、2位店舗には50万円が、3位店舗には30万円がそれぞれ渡された。

 今年のSOYは新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて、受賞店舗の代表者を招いての都内ホテルにおけるイベント開催に加え、オンラインでの配信も実施。オンラインとオフラインを合わせたハイブリッド形式での開催としたため、オンラインで授賞式に参加する店舗もあった。

 グランプリを受賞した上新電機の金谷隆平社長は「栄えある賞を受賞できて、自分でもびっくりするくらい感動している。当社が楽天市場に出店したのは2003年だが、初年度の売上高と昨年度の売上高を比べると、約4600倍となっている。ただ、ようやく走り出した段階だと思っている。当社は昨年9月に約11万6000平方メートルの物流センターを竣工した。ネットの売上高を2倍にするという計画を立てており、楽天市場の売上高も早期に2倍にしたい。楽天市場でも国内EC流通総額を5兆円から10兆円にする計画を立てているので、いち早く当社が目標を達成して、少しでも楽天に協力したい」と喜びの声を述べた。

 また、楽天の三木谷社長は「オミクロン株の感染が拡大する中で、ハイブリッドという形でSOYが開催できて本当に良かったと思っている。楽天市場は今年で開設から25周年を迎える。昨年は国内EC流通総額5兆円を達成したが、次のステップとして10兆円という目標を掲げている。突拍子もない話に思えるかもしれないが、コロナ禍で日本のデジタル化は大きくスピードアップした。ただ、欧米や中国に比べると日本のEC化率はまだまだ低いので、マーケット規模が早晩2倍になるのは自明の理だ。ただ、これはあくまで通過点。皆さんのビジネスを通じて、日本の経済が発展し、国民の生活が豊かになり、たくさんスマイルが生まれるよう頑張っていきたい」とコメントした。

 なお、4位は「タマチャンショップ」の九南サービス、5位は「越前かに職人甲羅組」の伝食、6位は「シードコムス」のエフ琉球、7位は「くらしのeショップ」の山善、8位はタンスのゲン、9位はサンドラッグ、10位は澤井珈琲だった。

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