ジュンは3月11日、新たにOMOシステムを導入し、リアル店舗とECの融合を推進することで、これまで以上に消費者が快適に買い物を楽しめる環境を整える。
ジュンは、昨年から自社ECの基幹システムに、クラウド基盤のマルチチャネルコマースプラットフォーム「ショッピファイ プラス」を導入。支払い方法の充実や決済一括化など、システム上の利便性を高めてきたという。
コロナ禍で買い物の仕方も多様化し、顧客一人ひとりのニーズに寄り添った提案の必要性が高まっている。そこで今回、ショッピファイのPOSシステム「ショッピファイPOS」と、楽天グループが提供するオムニチャネル在庫管理システム「楽天ファッションオムニチャネルプラットフォーム」を組み合わせて利用し、OMOの促進を図る。
システムの導入によって、これまでは通販サイトでしか購入できなかった予約アイテムの店頭販売が可能になるなど、顧客が欲しい商品をどこからでも注文でき、質の高い買い物体験につなげることが可能だ。
ジュンでは今秋の完全版リリースに先駆け、まずは一部機能のテスト運用を始める。具体的には、予約アイテムの店頭受注を開始し、入荷後に購入者の自宅に配送するほか、店頭で商品が欠品していてもジュンの倉庫に在庫がある場合はその場で決済してもらい、倉庫から自宅に直接配送する。
また、通販サイトで気に入った商品の在庫が店舗にしかなかった場合、ウェブチャットサービスコンシェルジュがチャット接客から近くの店舗に案内するサービスも始める。
ジュンでは今秋の本格運用に向けてさらに機能を充実させると同時に、店舗から倉庫在庫の引き当てなど、より効率的な店舗運用を実現できるよう、「楽天ファッションオムニチャネルプラットフォーム」のアプリを各店舗に導入する予定としている。