プレミアアンチエイジング子会社のプレミア・ウェルネスサイエンスは7月21日、「CBD(カンナビジオール)」を配合する新ブランドを立ち上げた。自社ECのほか、卸販売ルートも開拓。国内でCBDの認知、市場への浸透を図りつつ育成を図る。売上目標は非開示だが、2年後に国内シェアトップを目指す。
新ブランド「Ko(コー)」は、さまざまな有用性が期待できるCBDを活用した美容・健康関連商品を展開する。
7月には、睡眠ケアを目的にしたサプリメント(1カ月分、税込7688円)、ボディバーム(同、同7480円)、PMSなど女性特有の悩みに対応した貼るタイプのフェムパッチ(10枚5日分、同3850円)の3アイテムを発売する。近く、フェイスマスク(同6380円)の発売も予定している。
市場における競争力強化に向け、独自のドラッグデリバリーシステム技術を持つ米LexariaBioscience社(レクサリア・バイオサイエンス)と他社へのライセンス提供を行う再実施権(サブライセンス)つきの独占契約を締結している。同社のDDS技術活用により体内への吸収率向上や、機能の発現時間短縮が期待できるという。
また、CBD市場の拡大には卸ルートの開拓による認知も重要と考える。卸販売は、化粧品・日用品、一般用医薬品卸大手のPALTAC(大阪市中央区)と協働で行う。これにより市場への早期の浸透を図る。
市場形成後の競争力維持を見据え、総代理店機能を持つ子会社を通じて自社で原料も調達する。CBDのさまざまな機能性を活かして美容・健康領域で各種商品を開発する。
CBD市場の拡大には、成分への適切な理解も必要とみる。さまざまな機能が期待されているものの、大麻草由来成分であるため、国内でも抵抗感が強い。このため、各種安全性試験、有用性試験の実施など約2年かけて準備を進めてきた。品質管理では、ロット番号とシリアル番号を組み合わせた識別情報で検査・追跡が可能な体制を構築。厚生労働省指定の検査機関で、国内で禁止成分のTHC非検出の検査証明書を商品に同梱する。保存状態による変質の可能性も試験で問題ないことを確認している。
CBD市場は、米国で前年比約7倍の5500億円(19年)。23年に2・6兆円に成長すると予測されている。20~60代まで平均的に幅広く利用されている。利用目的は、不安症や不眠症、関節痛など(米国内調査)。日本は、24年に医療用を含め2250億円市場に拡大するとされる(非医薬品領域は1380億円)。