小田急百貨店 新宿店でデジタル化推進へ

 小田急百貨店は10月4日、新宿駅西口地区開発計画による小田急百貨店新宿店の本館営業終了に伴い、新宿西口ハルクの6フロアを改装し、ECなどを活用した”スマートな百貨店”として新たに始動する。

 今回の改装では、新宿駅利用者や来街者はもちろん、とくに新宿周辺で働く女性に向けて、”私のお気に入りがある店、行きたくなる場所”となることを目指しており、地下2階~地上2階、7階の計6フロアというコンパクトな展開で、百貨店の提案力を生かしながらデジタルコミュニケーションを強化することで、新たな発見や感動、充実した心豊かな生活、自分時間を充実させる利便性を提供し、顧客の要望にスマートに応えるとしている。

 同店は食品と化粧品、ラグジュアリーブランドが中心カテゴリーとなるが、ECと連携した新しいコンセプトのギフトサロンも開設する。従来型の冠婚葬祭といったフォーマルギフトだけでなく、誕生日や母の日、父の日などカジュアルギフトアイテムの品ぞろえを拡充させ、「eギフト」商材も提案する。

 便利で自由な購買プロセスの実現を目指してOMO化を進め、商品ごとにQRコートを設置してECへの誘導を図り、商品の詳細やストーリーをEC上で紹介するなどの取り組みを行う。

 また、百貨店らしさを生かし、ギフトサロンで展開する商品を対象に、包装紙やメッセージカードを自由に選んで「カスタマイズラッピング」を行う有料サービスも実施し、ECでも受ける体制を整える。

 一方、新宿店での取り扱いを終了する商材については通販サイト「小田急百貨店オンラインショッピング」での販売を強化するほか、町田店や小田急百貨店ふじさわで展開する、アイテムを電話注文しオンラインで決済できる「リモート注文サービス」を拡充する。

 なお、同店の外周路面店舗として「有賀園ゴルフ eStand+」がオープン。オンラインショップと在庫を共有し、ネットで選んでその場で購入できるサービスを導入するという。

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