サブスクリ振興会の「サブスク大賞2022」 「ヤマップ」がグランプリ

 日本サブスクリプションビジネス振興会は12月7日、サブスクビジネスの活性化を目指して優れたサブスクサービスを表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞2022」の表彰式を都内で開催し、グランプリにはヤマップの登山地図GPSアプリ「YAMAP(ヤマップ)」を選出した。

 サブスク大賞は「お得」や「お悩み解決」「便利」などの基準で審査されるが、一部のサブスクサービスで解約方法が不明瞭だったり、解約しにくいなどの問題が浮き彫りになったことから、今年から「安全性」を新たに審査項目に加え、消費者に誤解を招くようなサービス提供をしていないかについても審査した。

 今年は140件を超える応募があり、とくにコロナ禍でレジャー・アウトドア関連のサービスや、フードロス削減などSDGsに貢献するサービスが増えたという。

 グランプリを受賞した「ヤマップ」(画像)は、電波の届かない山の中でもスマホで現在地が分かる登山用アプリで、340万ダウンロードという登山者のビッグデータを活用して遭難発生時の迅速な救助に貢献するなど、社会性に優れている点などが評価された。

 同アプリは、基本機能は無料で活用頻度の高いユーザーは登山地図を無制限で使えたり、ルート外れの際に警告したりするサブスク型の有料プランを提供している。

 シルバー賞にはmederi(メデリ)が手がけるオンラインピル診療サービス「メデリピル」、ブロンズ賞にはオリグレスパークスが運営するエンタメ定額制の遊び放題サービス「レジャパス」、テモナ賞にはSTRKが運営する、フードロス削減に向けて商品が安く購入できる会員制通販サイト「トクポチ」が選ばれたほか、サブスク振興会特別賞にはONZO(オンゾー)のオーディオ機器レンタルサービス「オンゾー」が、特別賞は東邦ガスの「1ドリンクサブクス」など8サービスが受賞した。

 また、サブスク大賞の表彰式ではサブスク振興会の新会長に、副会長を務めていた梶山啓介氏が就任することが発表され、同氏は「引き続き費用を抑えて会員企業が学び合える場を大事にしていきたい」とした上で、サブスクサービスが多様化し消費者にとって分かりづらい課金体系になってきていることから、「振興会としてサブスクサービスのガイドラインを策定し、健全な発展をサポートしていきたい」と強調した。

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