日経ラジオ社とニフティは６月３日、ラジオの生放送と、ツイッターなどのソーシャルメディアを連動したラジオ通販番組を開始した。毎週金曜日の20時10分から21時５分まで、１カ月限定で放送する。番組は日経ラジオ社の「ラジオＮＩＫＫＥＩ」のほか、ＡＭ・ＦＭ・短波ラジオがパソコンから聴取できるＩＰサイマルラジオ、「ｒａｄｉｋｏ」でも配信。ラジオ通販番組を聴取する機会の少ない、30～50代男性の取り込みを狙う。
番組名は「ゆるゆる生放送 イイネ★マン」。ブログやツイッターなどで活躍するネット上の有名人を起用し、「男性が少しの工夫で女性にモテる商品」を紹介する。初回放送ではグルメイノベーションが運営するラーメンの通販サイト「宅麺・ｃｏｍ」と提携し、オリジナルのラーメンセットなどを紹介。番組の特設サイトではニフティが運営する通販サイトにリンクし、商品が購入できるようにした。今後は食品のほか、デジタル関連製品なども紹介する予定だ。
特設サイトでは、ツイッターやフェイスブックで発言された番組に対する感想も閲覧可能となっている。「ｒａｄｉｋｏ」経由でパソコンやスマートフォンからも聴取できるため、ソーシャルメディアと連携しやすいのが特徴だ。
また、番組はインターネットの中継動画・配信サイト「ツイットキャスティング」（ツイキャス）にも配信。音声だけではなく、放送の様子が視聴できるようにしたほか、番組を見ながらツイッターでコメントを投稿することもできる。
番組制作は日経ラジオ社が、サイト運営などはニフティが請け負う。両社では今回の取り組みを実験的なものと位置づけており、ソーシャルメディアとの連携で聴取者層の拡大を狙う。将来的にはレギュラーでの番組放送を目指しており、ネット販売企業との連携も視野に入れる。