大日本印刷と、プロモーション関連事業を手がけるＫＯＮＮＥＫＴ ＩＮＴＥＲＮＡＴＩＯＮＡＬ（＝コネクトインターナショナル）はこのほど、両社で連携して、ゲームやメタバースなどで流通しているデジタルアイテムを提供する事業者向けに、デジタルアイテムと同一のリアル商品を製造して販売するＥＣサービスの提供を開始した。
同サービスはコネクトインターナショナルが手がける、アパレルブランドやグッズのＥＣに付加できるオンデマンド生産システム「ＫＯＮＮＥＫＴＥＤ（コネクテッド）」を活用したもの。ウェブサイトのＵＩをカスタマイズする機能や注文に応じて、リアルなアイテムをデジタルデータから作り上げるオンデマンド製造機能などを有している。
まずは、第１弾の取り組みとして、玩具などの製造・販売を行うタカラトミーアーツが提供するアミューズメントゲーム「ワッチャプリマジ！」と連携し、「マイキャラグッズショップ」というサービスとして、顧客のアバターである「マイキャラ」と連動したカスタマイズグッズの販売をＥＣで開始する。
顧客が店頭のゲーム筐体でゲームデータのセーブカードにプリントする「マイキャラ」の見た目を任意のポーズやコーディネートで更新すると、そのデータがタカラトミーアーツの提供するウェブサイト「マイキャラルーム」と連携してグッズデザインに反映。「マイキャラ」がデザインされた多様なグッズとしてＥＣで販売できるようになる。今回、取り扱うのはアクリルスタンド」（税込価格３９６０円）、「アクリルキーホルダー」（同２５３０円）、「Ｔシャツ」（同４９５０円）の３アイテム（画像）。
販売チャネルとしては、大日本印刷が運営するグッズ通販サイトの「ＤＮＰ ＸＲ ＭＡＬＬ」で、加えて、背景画像などをカスタマイズすることも可能となっている。４月２０日～５月７日の期間限定販売となる。
なお、大日本印刷によると、近年はバーチャル空間・メタバース上での経済活動の一つとして、アニメ・マンガ・ゲームといった知的財産を活用したデジタルアイテムの需要が拡大。デジタルだけでなく、今後はリアルでも手に取れるアイテムへ高い意欲が示されていくと予測している。