デジタルホールディングスのグループ会社、バンカブルは７月３１日、通販実施企業を含む事業者向けに商品の仕入れや製造委託にかかる費用を分割して後払いできるサービス「ＳＴＯＣＫ ＹＥＬＬ（ストックエール）」の提供を正式に開始したと発表した。卸業者や商品製造委託先のＯＥＭ業者らへの仕入れ代や製造費をバンカブルが立替払いし、翌月末から立替払いをした金額と当該額の３％分となる手数料を加えた総額を事業者がバンカブルに月々分割の４回払いで支払っていく仕組み。同サービスを利用したい事業者はオンラインで申し込みを行い、バンカブルの独自基準による審査を経て、最短３営業日までに利用できるという。
なお、同サービスは仕入れ費の借り入れでなく、立て替えをすることから、利用事業者は金融機関からの今後の融資に悪影響を及ぼすことはなく、商品在庫の所有権についてもバンカブル側に移転することはないという。
バンカブルでは通販実施企業らへの支援サービスとしてウェブ広告費の分割・後払いサービス「ＡＤ ＹＥＬＬ（アドエール）」を展開中。事業を拡大したいタイミングで手持ちの資金が足らなくても広告を打て、広告出稿後に売り上げを立てながら後払いで広告費を支払えるなどのメリットから今年６月末時点で利用社数は１２２社、ＧＭＶ（流通総額）は１６０億円を突破するなど２０２２年５月からの正式提供開始以降、拡大している。「ストックエール」を合わせて展開することで事業者の支援を進め、流通総額の拡大につなげる狙い。