電子ギフトサービスなどを手がけるギフティはこのほど、DIRIGIO(ディリジオ)とともに、飲食店向けのモバイルなどによるデジタルオーダーのプラットフォームについて、電子ギフトと連動したサービスを開始した。
ギフティでは個人や法人向けに電子ギフトサービスを展開。今回、ディリジオが手がけている飲食店向けのモバイルオーダープラットフォーム「PICKS(ピックス)」との協業を図り、導入企業の店舗でのテイクアウトやデリバリーを電子ギフトとして提供することを開始した。
ピックスは全国チェーン店から個人商店まで累計5000店舗で導入されており、顧客が同サービスを通じてネット上で飲食店の商品を注文し、店頭受け取りや宅配で商品を手に入れることができる。
ギフティによると、国内のフードデリバリー(出前)の市場規模は8000億円規模で、そのうち、約半数以上に当たる4794億円がモバイルオーダーなどを通じたウェブによるデリバリーの市場規模になると推計。コロナ禍の外出自粛に伴って急拡大した同市場だが、感染状況が落ち着きはじめた現在も成長基調にあると見ている。
両社では今回の協業により、モバイルオーダーの新規顧客拡大を図ると共に、電子ギフトの利用実績を各導入企業がデータ分析することが可能になるとしている。
11月21日の発表会(=画像)では、ギフティの太田睦代表は「誰が何をどのエリアでピックアップしたかまでもデータをとれることはブランドにとって非常に有益」と説明。
また、ディリジオの本多祐樹社長CEOは「(導入企業の中には)全体の売り上げのシェアのうち、50〜60%ほどまでモバイルオーダー経由になっている事例もある」とした。
なお、ギフティは今回の協業に当たって、11月15日付でディリジオの株式を取得しており、持分法適用関連会社化している。