ニトリは２０２５年中をめどに、ＥＣ事業においてマーケットプレイスを開設することを決めた。現在運営している自社通販サイトの「ニトリネット」内に、自社だけでなく他社の商品なども販売できるような仕組みを想定している。現時点では取扱商品数や、流通総額などの目標値は明らかにしていない。
商材としては、家具・インテリア以外の商品も取り扱う予定。主には家庭用品などのアイテムを想定している。また、家具に関しても、同社ではあまり取り扱われていないような中価格～高価格帯のラインアップも他社ブランドから販売していく考え。
同社では中長期ビジョンである「２０３２年３０００店舗３兆円」の達成に向けた経営戦略を進めており、その一環として事業領域の拡大、顧客支持獲得を目的としたＥＣ変革に着手している。同社の２０２３年３月期における国内外を合わせたＥＣ事業の売上高は９２１億円となっており、３２年までにこの売上高を２倍にすることを目指している。
ＥＣ事業強化の背景には、近年の国内外におけるＥＣ市場の伸び率の高さがあるという。また、今回、他社ブランドの商品販売も行うマーケットプレイスを開設する理由としては「住まいだけでなく暮らしの豊かさも追及するという目標に向けては、ニトリだけではなく他の商品を提供することも考えた」（同社）とした。
なお、今回のマーケットプレイスの開設に当たっては、システム協力会社としてＳａａＳ型プラットフォームを提供するＭｉｒａｋｌ（ミラクル）を採用するとしている。