オイシックス・ラ・大地 手作り味噌で体験

 オイシックス・ラ・大地は1月31日、手作り味噌を手軽に行えるミールキットを使ったメディア向け体験会を開催した。生産者を招き、キットを使って2キログラムの味噌を仕込み、材料や容器を用意する負担がなく気軽に手作りできるメリットや、味噌の違いについて理解を深めた。

 体験会には大豆や麹、塩を提供する島根県の生産者「やさか共同農場」の佐藤大輔社長が登壇し、味噌作りの背景や手作りへのこだわり、味噌の種類や塩分による味わいの違い、味噌を仕込むコツ、保存方法や料理への使い方を説明した。

 参加者は手作り味噌キット「KitOisix『手仕事を楽しむ!やさか味噌』」を使い、2キロの味噌の仕込みを体験した。蒸し大豆や軽量済みの塩や麹を使ったことで、約40分間で仕込みが完了した。大豆をつぶす工程では、佐藤社長が「蒸し大豆は強度が高い包装資材を使っている。包装の上から膝で踏むこともできる」とし、自由に好みの大きさまでつぶすように呼びかけていた。

 ライフスタイル誌など5社が参加した。参加したメディアから味噌や生産者のやさか農場への関心が寄せられるなど反響があったという。同社によると手作り味噌キットはコロナ禍以降に需要が伸長。食生活がお米に回帰する傾向があるほか、発酵食品がトレンドになっていることも追い風になっているという。

 味噌キットの販売は今年で7年目。リピート購入者を中心に累計2万8000セットを販売。自社の取り扱い基準を満たした原材料への安心感や、レシピカードを活用して子どもと一緒に調理できること、アレンジレシピの紹介を通じ自宅での活用の幅を広げて他社との差別化を図ってきた。

 好調な理由として、必要な材料や道具が揃っており、届いてすぐに始められる手軽さと、失敗することなく手作りによるおいしさが貢献したと分析。また、子どもを持つ母親からは「子どもと一緒に特別な体験ができた」や「話しながら味噌を作ることで食育になった」などの好評を得ているという。

 今年は2月1日から期間限定で販売を開始し、4アイテムを展開し琺瑯容器を付けたセットも用意した。原料価格の高騰で値上げしたものの、「手仕事を楽しむ!やさか味噌」は予約時点で完売するなど人気となっているという。

 手仕事のニーズが高まっていることを受け、新たにピクルスやキムチの手作りキットを同日に発売した。ニーズの高まる手仕事の体験機会を増やし、顧客満足度を高める考え。

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