Bleaf アパレル通販がコスメ販売

 会員制アパレルBtoC通販サイト「BONJOUR SAGAN(ボンジュールサガン)」を運営するBleafがコスメ事業に参入した。4月22日、同サイト内にビューティーセレクトショップ「COSME DELICA(コスメデリカ)」を開設した。

 新たに開設した「コスメデリカ」の参画メーカーは9社。ブランドは「オンリーミネラル」「ヤーマン」「ラ・カスタ」「プリマヴェーラ」など20ブランド。オーガニック・ナチュラル系などの高付加価値アイテムを中心に展開する。また、来春をめどに自社オリジナル商品の開発も検討中だとする。

 これに先立ち4月11日に都内で開催したイベントでは、各ブランドの担当者がインフルエンサーなどの来場者に商品を直にアピールした。今後は「ボンジュールサガン」の顧客基盤を生かし、ブランド・商品の認知拡大や新規顧客層の獲得、アパレルとの合わせ買いによるポイント還元率アップなどの施策で売上拡大を目指す。

スポンサードリンク

前期は20%増の58億

 「ボンジュールサガン」は2019年にローンチした有料の会員制アパレル通販サイト。参画メーカーは約40社。SNSで影響力を持つインフルエンサーとメーカーをつなぐプラットフォームとしても機能する。

 会員は月額税込1078円の会費を支払うことで卸値に近い価格で商品が購入できる。会員限定フラッシュセールなども開催し、「究極のプチプラサイト」として30~40代女性を中心に支持を獲得。平均の併買数は3点以上と高水準を維持している。

 事業はコロナ禍で伸長し、24年2月期の売上高は前期比約20%増の58億7000万円。次期は70億円規模を見込む。なお、「コスメデリカ」の売上は将来的に全体の約10%を目指すとする。

 代表取締役の大場正之氏は「当社はアパレル卸専門のBtoBサイトからスタートしたが、コロナ禍や不況の影響で小売業や卸メーカーの苦境を目の当たりにしてきた。その支援策の一環として、一般消費者が問屋価格で購入できるサイトを考案した」とし、事業者とインフルエンサーをつなぐコンサル業務およびインフルエンサー起点の販促支援全般を行う。

 「ボンジュールサガン」のサイトを開設した19年には「外部モール出品代行事業」も開始した。ゾゾタウンや楽天市場など4モールで展開する。ゾゾタウンでは、自社ブランドの商品がレディースカテゴリーランキングで1位を獲得したほか、支援するメーカーの商品も部門別カテゴリーでランクインするなど実績を上げている。

 インスタグラムの公式アカウントのフォロワー数は24万人。大場社長が前職の大手ECサイト運営会社で培った知見から、SNS運用やECの正攻法を豊富に有する点も強みだとする。

 実店舗は東京・大阪に3店舗。今後もメーカーの流通額最大化を目指し、オン・オフ双方で販路と認知拡大を進めていくとしている。

NO IMAGE

国内唯一の月刊専門誌 月刊ネット販売

「月刊ネット販売」は、インターネットを介した通信販売、いわゆる「ネット販売」を行うすべての事業者に向けた「インターネット時代のダイレクトマーケター」に贈る国内唯一の月刊専門誌です。ネット販売業界・市場の健全発展推進を編集ポリシーとし、ネット販売市場の最新ニュース、ネット販売実施企業の最新動向、キーマンへのインタビュー、ネット販売ビジネスの成功事例などを詳しくお伝え致します。

CTR IMG