大丸松坂屋百貨店 メタバースセミナーを開催

 大丸松坂屋百貨店は8月23日、”メタバース×ビジネス”の可能性を追求してメタバース経済圏を盛り上げるイベント「第1回メタバースビジネスソサイエティ(MBS)サミット」を、東京・銀座の商業施設「GINZA SIX」で開催した。

 同社は昨年10月に百貨店業界初となるオリジナル3Dアバターの販売を開始して以降、約半年間で12体のアバターを制作してきた。また、米・VRChat社とパートナーシップ契約を結び、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」内でイベントを複数回実施した。

 メタバース黎明期においてメタバース参入企業や参入を検討している企業・団体の担当者同士でつながることがメタバース経済圏の発展につながると考え、5月にMBSを立ち上げ、メタバースのビジネス活用の可能性を検討するコミュニティを運営。今回、MBSのネットワークを広げ、市場の活性化と”幸せあふれる仮想社会の創造”につながることを目指してMBSサミットを開催した。

 イベントのオープニングアクトとして、クロスリアリティ(XR)アーティストのせきぐちあいみ氏がゴーグル型デバイスを装着して3D空間に絵を描くパフォーマンスを披露。5分ほどの間に大丸と松坂屋のシンボルである孔雀とカトレアをモチーフにしたアートを完成させた(写真)。

 続いて、主催者を代表して大丸松坂屋百貨店の岡崎路易DX推進部部長が登壇。「当社はリアルの空間で約400年間、お客様と向き合ってきたが、オンライン上で買い物をする人が増える中、ECでは後発になってしまった」とした上で、「メタバース空間ではユーザーとのコミュニケーションが大事になるので、リアルで培ったノウハウが生かせる」とメタバース事業に取り組む理由を説明した。

 その後、「VRChatの活用事例と参入障壁」や「『過疎バース』を回避するための集客方法とコミュニティ」「ビジネス×メタバースの将来性」など5つのテーマに沿って、メタバース領域で活躍する登壇者によるパネルディスカッションを実施し、ネットワーキングを目的とした懇親会も開催した。

NO IMAGE

国内唯一の月刊専門誌 月刊ネット販売

「月刊ネット販売」は、インターネットを介した通信販売、いわゆる「ネット販売」を行うすべての事業者に向けた「インターネット時代のダイレクトマーケター」に贈る国内唯一の月刊専門誌です。ネット販売業界・市場の健全発展推進を編集ポリシーとし、ネット販売市場の最新ニュース、ネット販売実施企業の最新動向、キーマンへのインタビュー、ネット販売ビジネスの成功事例などを詳しくお伝え致します。

CTR IMG