ZOZO(ゾゾ)は8月30日、「ゾゾタウン」ユーザーのアイテムレビュー投稿に対し、生成AIを活用してガイドライン違反を検出する独自ツールを自社開発して4月に運用を開始し、4カ月の間に担当者の違反チェックにかける業務時間を67.7%、チェック件数を68.5%それぞれ削減したと発表した。
独自ツールの「アイテムレビューパトロール」は大規模言語モデルを使用。大規模言語モデル特有の不確実性に対応するために、検出されたレビューを担当者が目視で確認することを想定して開発したという。
「ゾゾタウン」では、商品選びの参考情報としてレビューを活用してもらうため、ガイドラインで商品不良や配送に関する内容をレビューの対象外と規定している。以前は担当者が違反となるレビューがないか一から目視でチェックしていたが、同ツールの導入でガイドライン違反の可能性が高いと判断されたレビューだけをチェックすることになり、生産性が向上した。
また、ガイドライン違反となるレビューが取り除かれることで、これまで以上にアイテムレビュー機能がユーザーの購入意思決定の役に立つことを期待しているという。