楽天のフリマアプリ「楽天ラクマ」、ビンテージ祭典に出展

 楽天グループのフリマアプリ「楽天ラクマ」は10月19~20日、横浜市で開催されたビンテージ関連のイベント「VCM VINTAGE MARKET Vol.5」に、「ラクマ公式ショップ」に出店するリユース事業者の商品を販売するブースを出展した。

 同イベントは、150店以上の人気ビンデージショップがビンテージ品を販売するイベントで、ラクマがスポンサーとして協賛した。ラクマブースでは、シャネルのバッグ(販売価格は33万円)や、ミッキーマウスがプリントされたTシャツ(同27万5000円)、ルイ・ヴィトンのワードローブ(同260万円)など、4事業者の商品を展示した。

 同社によれば、直近1年でビンテージに関連したキーワードが商品名に含まれるファッションアイテムの取引は、前年同期比22%増となっているという。ラクマ事業部BtoC・広告事業課セールスプランニンググループの高井愛マネージャーは、出展した目的について「非常に大きな企画なので、ビンテージが好きなコアユーザーとの接点を持ちたいと考えた」と説明する。「来場者からは『ラクマは知っているけど、こんな商品を売っていることは知らなかった』という声もあった。リアルの場でコミュニケーションすることで、ユーザー認知を取っていきたい」(高井マネージャー)。

 ラクマでは、ビンテージ商品を探しやすくするために、人気商品を集めたランディングページを作るなど、関連商品の流通額増に向けた施策を展開している。高井マネージャーは「『商品が多い』マーケットであることが大事。当社の審査を受けた上で出店した公式ショップを増やすことで、安心できる企業がたくさんいる状態を目指したい」と展望を語る。

 ワードローブやハンドバッグなどをラクマブースに提供したパーパスでは、「中国などアジア圏の富裕層への認知向上をしたいと考えた」(田中康雄執行役員営業本部長)と参加の目的を説明。バッグよりも、アパレルや小物を手に取る来場者が多かったという。また、ハンドバッグなどを提供したアプレでは、「実店舗が欲しいと考えていたところなので、今回の取り組みで良い売り上げがあれば、出店も検討したいと思い参加した。想定よりも売れており、目玉商品も販売できるなど、実店舗への手ごたえも感じられる結果だった」(担当者)とする。

 イベントを開催したVCMの十倍直昭代表取締役は「ビンテージブランドとラグジュアリーブランドは近い存在になりつつあるので、たくさんの商品を扱うラクマにスポンサーしてもらえたことに意義がある。ビンテージは値上がりし続けているので、安心して高価格帯商品が買えるラクマは相性が良いのではないか」などと述べた。

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