LINEヤフーは1月22日から、運営する仮想モール「ヤフーショッピング」とネット競売「ヤフーオークション」の出店者の問い合わせに、生成AIを活用したチャットボット「ストアクリエイターPro AIチャット」での対応を開始した。AIが出店者からの質問にチャットで対応する。同機能導入で同社は出店者からの問い合わせ件数減による効率化を、出店者は質問内容によっては問い合わせずに素早く解決でき、運営面で利便性向上につながるという。
これまで商品の登録方法やエラー発生時の解決方法など出店者からの問い合わせに対して専用窓口であるヘルプデスクのオペレーターがチャットや電話などで対応してきたが、問い合わせ内容の約3割が「ツールマニュアル」や「よくある質問」をまとめたページを参照することで解決できるものであることが分かった。ただ、その中から出店者が必要な情報にたどり着くまでに時間がかかったり、見つけられなかったことが課題になっていたため、「ヤフーショッピング」「ヤフーオークション」の出店者向けの管理システム「ストアクリエイターPro」の新たな機能として、AIが「ツールマニュアル」などの情報をもとにチャットで回答する「チャットボット「ストアクリエイターPro AIチャット」を設置した。
出店者が「ストアクリエイターPro」のトップページ右上の「質問をする」アイコンをクリックするとチャット画面に移行。問い合わせたい内容を文章で入力して、送信するとAIが問い合わせ内容に応じた回答を行う(=画像)。なお、AIに質問可能な内容は「ストアクリエイターPro」「ストアエディタ」といったストア運営ツールの使い方についてのみで、キャンペーン情報や広告商品、イベント情報などに関する質問は現時点で対応していない。
同社ではAIチャットボット導入で出店者からの問い合わせ件数は約30%削減を見込んでいるとし、今後、ヘルプデスクではAIチャットでは解決できない問い合わせにより早く回答するなど、サポートの強化を目指すとしている。