ゾゾグループのZOZO NEXT(ゾゾネクスト)は2月7日、同社研究開発組織「ZOZO研究所」と東京大学大学院、クラスターの研究機関であるクラスターメタバース研究所とともに、衣服の着心地の計測・数値化に関する共同研究を昨年12月に開始したと発表した。
これまでZOZO研究所と東京大学大学院(総合分析情報学コース暦本研究室)は衣服の着心地の数値化に関する検討を行ってきた。実店舗で服を購入する際は実際に触れることで着心地を直接確認できるが、ECではその確認が難しく、商品の画像や生地の素材表示、レビューなどを参考に着心地を推測する必要がある。
また、自身のお気に入りの素材感を持つ製品を探すための手段が十分に整備されていないため、購入商品が期待にそぐわない場合、購買体験の質が低下しまう可能がある。
共同研究ではこれらの課題を解決するために、ZOZO研究所と東京大学暦本研究室が開発した布の触感を確認できるシステムを活用し、繊細なデータを取得できる視触感データ取得システムのノウハウを持つクラスターメタバース研究所とともに、好みの着心地の服を探すためのシステムについて研究する。
共同研究を通じて、衣服の着心地を計測・数値化するための機械学習および情報入手力手法の知見獲得を目指す。将来的には着心地の計測・数値化を通じてユーザーの好みに合った着心地の服選びを手助けすることで、ユーザーの衣服への愛着を醸成し、より満足度の高いECでの購買体験を提供することを目指すという。