オイシックス・ラ・大地はBtoBサブスク事業を再編する。9月1日付で、給食事業を展開する3社と、学校向け給食事業などを展開する1社を完全子会社化する。10月1日付けで、保有するシダックスホールディングス株式のすべてを創業家に譲渡する。これにより、BtoC及びBtoBサブスク事業に経営資源を集中し意思決定の迅速化を図っていく。
完全子会社化するのはBtoBサブスク事業を行うシダックスコントラクトフードサービスとシダックスフードサービス、エス・ロジックスの3社と、学校給食を手掛けるシダックス大新東ヒューマンサービス。シダックス大新東ヒューマンサービスの学校給食事業は、BtoBサブスク事業との親和性が高く、シナジー効果を発揮しやすいと判断した。
創業家株主はシダックスHDの34%を保有。再編対象となった4社の株式についてもそれそれ実質34%を保有していた。
シダックスHDとシダックスの会社分割(新設分割)を行い、オイシックス・ラ・大地は分割継承会社の全株式を取得する。取得金額は非公表。手元資金と借入金で充当する予定としている。
あわせて車両運行サービスを手掛ける大新東を売却する。オイシックス・ラ・大地が保有するシダックスHD株式66%を創業家に譲渡。これを通じて、大新東株式の株式のすべてを譲渡する。オイシックス・ラ・大地によると売却額は精査中で、売却益は借入金の返済に充当する予定。
オイシックス・ラ・大地は24年1月にシダックスHDを連結子会社化。社員の出向や協業を通じて事業ノウハウを共有化し、シナジーの追求を進めていた。一方で、給食業界の再編が進む中、事業の成長や収益性の改善などの課題が浮上していた。シダックスのBtoBサブスク事業を完全子会社化することで、企業文化の統合をすすめ課題解決の迅速化を図る。