楽天は12月28日、会員のIDとパスワードが不正に利用され、「楽天スーパーポイント」が提携先のオンラインゲームサイトで第三者に使われていたことを明らかにした。「楽天あんしん支払いサービス」が悪用されたもので、具体的な被害の件数は調査中だが、これまでに提携先のゲームサイトには100件程度の問い合わせがあったという。
楽天によると、ポイントの不正利用が行われたのは提携先のオンラインゲームサイト「NEXON」。楽天は同月21日、同サイトに楽天会員がグループ以外の提携サイトで決済できる「楽天あんしん支払いサービス」を導入。その後、同月25日に楽天会員のポイントが第三者により同サイトで不正に利用され、勝手にNEXONポイントが購入されていたことが分かったという。
クレジットカード番号などは流出しておらず、IDやパスワードなどのログイン情報のみ悪用されたもよう。また、NEXON以外の提携サイトでの利用もないとしている。手法や具体的な被害件数については「現在調査中」(楽天)とする。
被害に合った楽天会員へは、ポイントを全額返還するなどして対応する予定。返還の基準は検討中としている。
「NEXON」は12月26日に「楽天あんしん支払いサービス」によるNEXONポイントの決済を停止している。