デジタルマーケティング事業などを手がけるビルコムがソーシャルコマース支援を進めている。2月2日、フェイスブック上で通販を行うことができるアプリの提供を開始。通常の「いいね!」ではなく独自のくちコミ促進機能を実装したほか、フェイスブックの友達に相談することなども可能にしたのが特徴だ。同サービスは開始時点でローソンや東急ハンズ、TSUTAYA.comなど30件の導入が確定。初年度は200件の導入を目指すという。フェイスブックを活用したネット販売の代表例となるか、今後注目を集めそうだ。
提供を開始したアプリは「ReBuy(リバイ)」で、利用企業は自社のフェイスブックページ上に通販ページを開設することができる。最大掲載商品数は1000点。通販ページはフェイスブックページ内に設置される「Shop」タブから閲覧・利用できる仕組みだ。
共感を表す通常の「いいね!」ではなく、独自の「いい!」ボタンを実装したのが特徴。同ボタンは「欲しい!」「便利!」「めずらしい!」など29種類の評価パターンを用意しており、利用企業が自由に使用する数やパターンを選択できる。独自のパターンを設置することも可能だ。
同ボタンは「いいね!」ボタン同様、押したユーザーのウォールに選択した評価が反映される仕組み。その評価に対して友人が共有やコメントをすることもできる。ボタンを押したユーザーを対象にした割引機能も搭載しており、ボタン利用を促進する狙いだ。
また、フェイスブック上の友人に「相談」できる機能も組み込んだ。ボタンを押すことで簡単に友人のウォールに投稿したりメッセージを送ったりできるほか、自身のウォールに投稿することも可能で、同社ではこれらの独自機能がくちコミ拡散に寄与するとみている。
同アプリは、カートから決済処理までを行える「開店プラン」と自社サイトへ誘導する「集客プラン」のふたつの料金プランを設定。「開店プラン」は初期導入費・月額費は無料で、4%のシステム利用料を徴収する。「集客プラン」は初期導入費が5万円で、月額費が9800円。そこに60円のクリック課金が加算される。なお、両プランとも開始月から最大3カ月間の無料キャンペーンを実施している。